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コンペってどうやるの?

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株式会社OS工芸社

「コーポレートサイトや会社案内映像の、制作やリニューアルをするのにコンペをしたいけど、何をすればいいのか分からない」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

そこで、この記事ではコンペの流れやコンペに必要不可欠な「提案依頼書」についてご紹介します。

コンペとは

コンペとは「コンペティション(competition)」の略で、Webサイトや映像、カタログの制作を制作会社に依頼する際、複数の業者から企画やデザインの提案をしてもらい、その中から自社にあった業者を選定する仕組みのことです。
コンペを行い複数社が競い合うことで、質の高い提案を得ることができたり、コストやクオリティの面でベストな選択ができたりします。
コンペを成功させるためには、提案を評価する基準や選定プロセスが明確であることが重要となります。

コンペのメリット・デメリット

コンペを行った場合の主なメリットとデメリットは以下になります。

メリット

多くのアイデアを集めることができる

コンペでは、複数の企業がそれぞれ独自の視点や専門知識をもとに提案を行います。そのため、自社だけでは思いつかないような斬新なアイデアや、新たなアプローチ方法を知ることができる点がコンペを行う最大のメリットです。

制作会社との相性を見極めることができる

提案内容だけでなく、提案書の構成やプレゼンの進行、担当者の対応などを通じて、その企業の実力や自社との相性を確認することができます。特に、プロジェクトに対する理解度や熱意、コミュニケーション能力などは、実際の業務に直結する重要なポイントになるためしっかりと確認をすることが重要です。そのためコンペでは、単にコスト面だけでなく、信頼性や長期的なパートナーシップを築ける企業を見極めることができる点も大きなメリットといえます。

デメリット

制作会社に辞退されてしまうことがある

コンペに参加する制作会社には一定の負担が伴います。例えば、企画立案や提案書の作成には多くの時間とリソースが必要です。これが負担となり、一部の制作会社が参加を辞退するケースがあります。また、コンペの条件や報酬が見合わないと判断される場合も、優秀な企業が応募を見送る可能性があるため、選択肢が限られてしまうリスクがあります。

提案の質が悪くなる可能性がある

コンペでは、制作会社が競争の場において過度にコスト削減を重視した提案を行う場合があります。この結果、質の高い提案よりも、パターン化された無難な提案が集まりやすくなることがあります。

時間がかかる

下記で詳しくご紹介しますが、コンペには参加企業からの提案を募集・評価し、最終的に選定するまでに多くの時間がかかります。社内での審査や比較検討も必要ですので、通常業務に加え担当社員の負担が増える可能性もあります。また、コンペ後に最終的な調整が必要になることも多いため、プロジェクトの全体的なスケジュールが遅れるリスクもあります。 
特に緊急性の高い案件では、コンペの実施がかえって効率を悪くする場合があります。

コンペの流れ

では、実際にコンペを行うことになった際、コンペを成功させるためにはなにをすればいいのでしょうか?
コンペの大まかな流れをご紹介します。

1.プロジェクトの策定

プロジェクトの目的や要件を明確化します。どのような成果物を目指すのか、どのような課題を解決したいのかを整理し、プロジェクトチーム内で共通認識を持ち方針を固めます。

 2.制作会社の候補を複数社集める

業界の評判や過去の実績を参考に、プロジェクトに適した制作会社をリストアップします。できるだけ多様な視点やアプローチを得られるよう、異なる強みを持つ会社を選ぶのがポイントです。

 3.提案依頼書(RFP)の作成と制作会社への送付

プロジェクトの要件や期待する成果を記載した提案依頼書(RFP)を作成します。具体的な仕様や条件を記載することで、制作会社が適切な提案をしやすくなります。その後、候補の制作会社に送付し、提案の準備を依頼します。

4.提案内容や見積の精査

提案された企画内容やデザイン案、見積金額などを比較検討します。目的に合致しているか、現実的かつ創造的な提案かどうかを評価し、関係者間で共有して意見を集約します。

 5.業者を評価して決定

最終的に、提案内容、見積金額、制作会社の対応などを総合的に評価して、最適な業者を選定します。選定後は契約条件の確認を行い、プロジェクトを円滑に進める準備を整えます。

コンペを成功に導く「提案依頼書」

提案依頼書とは

コンペにおいてポイントとなるのが「3.提案依頼書(RFP)の作成」です。
提案依頼書(Request for Proposal)とは、制作会社に依頼をする際に、依頼したい内容をまとめて提出する書面のことです。プロジェクト成功のためのガイドラインと考えていただければわかりやすいと思います。
提案依頼書を作成することで、制作会社に求める要件や期待する成果物を明確に伝えることができ、提案を受ける際の基準が整います。

提案依頼書の作り方

それでは提案依頼書には、具体的に何を記載すればいいか確認しましょう。

1. プロジェクトの目的や背景

なぜコーポレートサイトをリニューアルするのか、会社案内映像を制作するのか、その目的を明確に記載します。

例:自社の認知を拡大したい、コーポレートサイトを訪れた人に自社は○○な会社だというイメージを持ってもらいたい、採用数を増やしたい

 2. ターゲットの情報

誰を対象にしたいのか、ターゲット像を具体的に示します。

例:株主や投資家、自社の製品の導入を検討している新規顧客、製品について使い方を確認したい既存顧客

 3. デザインや機能の要件

成果物に求めるデザインのイメージや、必要な機能を記載します。

デザインイメージ例:地球に優しいイメージ、明るく風通しのいい社風が感じられるイメージ、トップページに映像を挿入したい
機能例:EC機能、ユーザー登録機能、レスポンシブデザイン

 4. 納期や予算の目安

プロジェクトの納期や予算感を共有することで、制作会社が現実的な提案をしやすくなります。

納期例:2025年〇月中に公開予定
予算例:総額300万円(税込)を想定

 5. 選定基準

制作会社の選定基準や、どのような点を重視して提案を評価するかを記載します。

例:予算、提案力、コミュニケーション力、など

スムーズな制作進行のために

提案依頼書をしっかり作成することで、制作会社は自社のニーズに合った提案を行いやすくなり、また、納期や予算に見合った最適な提案をすることが可能になります。

逆に、提案依頼書がないコンペでは企業ごとに伝えた内容に差が出てきてしまうため、「言った言わない」が発生し、良い提案が受けられないことがあります。また、価格や提案のクオリティがバラバラで何を基準に業者を選定したら良いかわからなくなりグダグダなコンペになる可能性もあります。

OS工芸社 実績のご紹介

実際にOS工芸社でコンペに参加し、採用いただいた実績をご紹介します。

Webサイト

富士興産株式会社様 コーポレートサイト

同社の特長や事業内容を的確に表現し、エネルギーの安定供給と環境事業の両面から社会を支える企業であることをPRするコーポレートサイトです。従来はエネルギー商社としてのイメージが強かった同社に対して、石油販売だけでなく環境貢献やグループ全体の事業にまで踏み込んだサイト構成をご提案したことが高く評価され、採用に至りました。

紙面広告

堺化学工業株式会社様 招集通知広告

持続的な成長と企業価値の向上を期待させる、「新中期経営計画策定のお知らせ」広告です。Webサイトへ誘導することが主目的であるため、あえて中身には触れず、注力する事業や成長感を表現したイラストで期待感を持たせた、読みたくなる広告としてご提案しました。

映像

新電元工業株式会社様 新事業所紹介映像

高水準な開発体制を構築するために開業した、新事業所の紹介映像です。パワーエレクトロニクスのリーディングカンパニーである同社の特長を、「シナジー」「サステナビリティ」「イノベーション」など、5つのパワーと題して表現した内容でご提案しました。
採用いただいた後は、丁寧にヒアリングを重ねながら制作を進めました。ヒアリングの結果、当初の提案内容から大幅に変更が生じましたが、その都度柔軟に対応することで、ご要望に沿った映像をご納品することができました。

今回の記事のまとめ

  • コンペのメリットには「多くのアイデアを集められる」「制作会社との相性を見極められる」などがあり、デメリットとして「辞退される可能性」「提案の質が悪くなる可能性」「時間がかかる」などが挙げられる
  • コンペを成功させるには、制作会社に求める要件や期待する成果物を明確に伝え、提案基準を整える提案依頼書の作成が重要
  • 提案依頼書には「プロジェクトの目的や背景」「ターゲットユーザーの情報」「デザインや機能の要件」「納期や予算の目安」「選定基準」を記載する

制作を行う際、時間や予算に余裕がある場合は、コンペを検討することをお勧めします。
OS工芸社ではコンペで採用していただいた実績が多くあります。
また、コンペをするのが初めてという方にもご安心していただけるよう、提案依頼書作成のサポートも行っておりますのでお気軽にご相談ください。

Webサイトの制作をお考えの方はお気軽にご相談ください。

貴社の戦略パートナーとして、企画から制作までワンストップでサポートします。

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株式会社OS工芸社 OS FINE ADVERTISING INC.

私たちOS工芸社はBtoBプロモーションを得意とする制作会社です。上場企業・製造業を中心に、BtoBに特化した会社案内やウェブサイト、映像などの広報・営業ツールの制作を行っています。

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