Webサイトは、現代における重要な広報媒体です。特にコーポレートサイトはその企業の顔ともいえ、制作するとなった場合に絶対に失敗したくない案件かと思います。
この記事では、サイト制作をWeb制作会社に依頼するにあたってのWeb制作会社の探し方やその後の選定ポイントについてご紹介します。前記事の「Web制作会社の選び方 ~事前準備で成功率UP編~」とあわせて、自社の求めるサイトの制作にマッチしたWeb制作会社を選ぶための参考としてお役立てください。
目次
Web制作会社を探す方法
まずは、Web制作会社の基本的な探し方と注意点をご紹介します。
取引のある制作会社へ相談する
自社と既に取引のある制作会社がある場合は、まず相談してみましょう。信頼できる会社で、面識のある担当者がいれば話もスムーズです。Web関係で取引のある制作会社はもちろん、紙媒体の依頼をしている制作会社がWeb制作の仕事をしている場合もありますので、相談してみる価値はあります。
注意:「いつも通り」になるとは限らない
「○○さんならいつも素敵な提案をしてくれるし当社のこともよくわかっているから、今回も大丈夫だろう」と思っていたら、実は違う方が担当で満足いくクオリティにならないということもあり得ます。取引のある会社であっても、自社が求めるサイトの制作が可能かどうかしっかり確認することをお勧めします。
取引先や知人からの紹介
取引先や知人・友人などからの紹介は、多くの方が行っている有力な方法です。紹介されたWeb制作会社も紹介者との信頼関係があるため、丁寧な対応やサービスをしてもらえる可能性があります。
注意1:紹介者からある程度情報を聞いておく
紹介者がそのWeb制作会社を利用したことがあるか、利用したことがある場合はどのような案件だったのかを最初に聞いておきましょう。利用したことの無い会社は要注意です。自社のニーズに合うWeb制作会社かどうか慎重に見極めてください。
注意2:紹介者とWeb制作会社への報連相はしっかりと
当たり前ではありますが、紹介者との関係を崩さないよう紹介者への報告やお礼の連絡、そしてWeb制作会社へ礼節ある対応を心がけましょう。紹介者からWeb制作会社へ向けての情報次第で認識にずれがある場合もあります。特に他社の検討予定やコンペの実施予定については最初に話しておくと、依頼をしないことになっても関係性の悪化は避けられるはずです。
検索エンジンでのワード検索
GoogleやYahoo!などの検索エンジンを使ってWeb制作会社を探す方法は、多くの方が行なっている方法です。また、多くのWeb制作会社のサイトを見ることで、会社の良し悪しがある程度判断できるようになったり、現在のサイト制作のトレンドを知ることができたりします。
注意1:検索上位掲載を信用しすぎない
検索上位にはSEO対策が得意な会社が掲載されます。SEO対策とは、ユーザーが検索エンジンで検索をした際に、自分のサイトを上位に表示させるための施策のことです。それ自体は悪いことではありませんが、お金を多くかけることで検索上位になっているだけの会社もあるため、上位掲載だからいい会社であるとは限りません。大切なのはあくまで自社の求めるサイト制作ができる会社かどうかです。
注意2:独自性のあるワードを入れて検索する
検索する際に「Web制作会社」等、単一のワードで検索をすると、大量の情報が表示されてしまい効率的ではありません。そこで、自社の課題解決に必要なワードや業界、BtoBなど、独自性のあるワードも入れて検索しましょう。
キーワード検索例
- Web制作会社 制作実績 BtoB 製造業
- サイト制作 EC アパレル
- Web制作会社 CMS 実績
- Web制作 コーポレートサイト リニューアル
「Web制作会社の選び方~事前準備で成功率UP編~」の記事にて、Web制作会社を選定する前におすすめする準備として参考サイトのリストアップを挙げています。この作業をされた際は、同時に参考サイトを制作したWeb制作会社を探してみてください。「参考サイトの企業名 制作実績」などで検索すれば見つかる可能性があります。
参考サイトを制作したということは、理想に近いサイトの制作をする技量があるということですので、話を聞いてみるのもいい手段です。
マッチングサイトを利用する
マッチングサイトとは、サイト運営者が選定したWeb制作会社を紹介するサイトのことです。前述した検索エンジンを使用した際に、検索結果の上位に表示されるサイトの半分程度はマッチングサイトである場合が多いです。
サービスによっては一括で見積依頼できたりヒアリングから行ってくれたりするようなので、初めてのWeb制作プロジェクトでツテも時間もあまりないという方は一度試してみてもいいかもしれません。
注意:ニーズに合う会社がない可能性もある
サイト運営者が選定したWeb制作会社の中から、条件に合うところを紹介してくれる営利目的でのサービスのため、紹介する制作会社に偏りがあることや、条件次第で紹介数が極端に少なくなることも考えられます。特に専門性の高い製品やサービスを扱っているような会社の場合、ニーズに合うWeb制作会社がない可能性もあります。
Web制作会社を選ぶためのポイント
Web制作会社探しに目途がついたら、いよいよ自社のサイト制作を任せる会社を本格的に選定していきます。選定のポイントは、会社へのアポイント前と、アポイント後にそれぞれあります。
アポイント前に確認する3つのポイント
アポイントを取る前にWeb制作会社のサイトから次の3つのポイントを確認しましょう。特に、「探せたけど数が多くなってしまった」という場合、多数の会社と同時にやり取りをするのは時間も労力もかかるため、会社数を絞り込んでください。コンペを行う予定でも5社程度にすることをおすすめします。
1.Web制作会社の自社サイトが分かりやすいか
Web制作会社の自社サイトが分かりやすく、デザインが洗練されており、さらにブログなどの更新も定期的にされている場合は、良い制作会社であることが多いでしょう。お客様に何をどのように、どのような見せ方で伝えることが効果的かを考え、実行できている一つの証左といえます。
しかし、「案件を多く抱えており、自社サイトの更新にリソースを割けない」といった理由の場合もあるため、あわせて制作実績を見てみましょう。
2.制作実績は確認できるか
制作実績は以下2点を中心に確認ください。権利の関係等でサイトに実績が掲載されていなくても問い合わせればポートフォリオを確認できることが多いです。
- 制作実績数が多いか
制作実績数が多いということは、それだけ経験が豊富ということですし、自社のイメージに合うサイトを制作できるかどうかを見極めるのにも役立ちます。また、上場企業は比較的、セキュリティ要件や求めるクオリティが高いことも多いため、実績の中に上場企業や有名企業があれば安心して依頼ができるでしょう。
- 同業種の制作実績があるか
自社と同業種の制作実績があるということは、その業界について既に蓄積された知識と経験があり、それらに基づいた的確な提案をしてもらえる可能性があります。特に、専門性の高い製品や技術を取り扱っている企業や厚生省から「医療広告ガイドライン」が定められている医療関係などは、同業種の制作実績があるWeb制作会社を選んだ方が安心といえます。
OS工芸社は製造業界を中心に、プライム上場企業や業界のリーディングカンパニーとされるお客様から選ばれ続けてきた制作会社です。
業界の商流や知識はもちろん、専門的な技術や製品に対する基礎知識を身に付けたうえで、お客様それぞれに適したご提案をすることがお客様からの信頼につながり多くのお取引をさせていただいています。
3.自社のサイト制作の目的とWeb制作会社の得意分野は合致しているか
「Web制作会社の選び方~事前準備で成功率UP編~」でご紹介した通り、自社のサイト制作の目的を明確にし、その内容に合致した分野が得意なWeb制作会社に依頼をすることが重要です。
Web制作会社の得意分野は、サイトのトップページや「私たちについて」「私たちができること」のような自社の強みの説明ページや「事業紹介」に記載がある場合が多いため、チェックしてみましょう。また、制作実績を見ていくことでもそのWeb制作会社の強みは見えてくるはずです。
アポイント後に確認する4つのポイント
絞り込んだWeb制作会社にアポイントを取った後のやり取りや初めての面談で確認すべき4つのポイントをご紹介します。
なお、可能であれば一度直接お会いされることをおすすめします。コロナ禍以降、Webミーティングが普通になってきましたが、やはり細かいイメージや希望が伝えやすいのは対面でのやり取りになります。
1.担当者は信頼できるか
制作に数カ月もかかるサイト制作において、担当者が信頼できるかどうかは重要なポイントです。
アポイントを取った時の電話やメールでのやり取り、また面談の際に、相手の説明の仕方や態度などに違和感がないか、こちらとのコミュニケーションは円滑かをチェックしましょう。
信頼できる担当者の特徴例
- 話を掘り下げて聴くなど詳細なヒアリングをしてくれる
- こちらの知識や理解度に合わせて分かりやすく説明してくれる
- 期待させるような営業トークばかりしない
- こちらの要望に対して、デメリットも含めたアドバイスがある
- 約束(○日までには資料を送るなど)を守る
2.見積書と提案書に不明点はなく魅力的か
初回の面談のヒアリング内容を基に、後日、見積書と提案書を提出してもらいましょう。見積書に関して内容が適切かどうか分からない場合、できれば数社から見積書をもらって内容を比較してみましょう。記載している項目が何に対しての金額か分からなければ、そのままにせず都度質問してください。
提案書に関しては、自社が求めていた内容がどれだけ反映されているか、またその施策や説明が具体的かつ魅力的かどうか確認しましょう。
注意:費用の安さや提案書の数字のみで決定しない
費用の安さや、提案書にある「知名度○○%アップ」といった数字のみで、会社を選ばないようにしましょう。各会社「選ばれるための内容」を提出してきますので、都合の悪いことは目立たないように書かれていることや、見積書が最低限の内容での金額になっていることもあります。最悪の場合、見積範囲内での希望内容の実現やすり合わせが叶わず、サイトの完成まで至らないことも…。
3.制作体制はしっかりしているか
過去の制作実績がどれだけよくても、当時のスタッフが現在もいるとは限りません。制作は全て自社メンバーで行っているのか、それとも一部を外注しているのか。また、担当してくれるメンバーがどの程度経験を積んでいるかによっても制作の進行やクオリティが変わってきます。
特に制作の大部分を外注している会社は、修正対応等に時間がかかるためサイト完成までの期間が長いことも多く、納品を急ぐ案件には向いていません。どんな制作体制で制作が行われるかWeb制作会社に確認しましょう。
4.アフターフォローの確認
サイトは作って終わりではなく、その後の管理・運用次第で効果が大きく変わります。サイトの納品後も点検や手直しをしてもらえるか、自社更新を予定している場合も、システムの操作マニュアルを作成してもらえるか、その場合どの程度費用が必要か確認しましょう。
お客様から信頼され、ともに歩める会社
OS工芸社はお客様から信頼され、ともに歩んでいくために、常にお客様の視点に立ち、お客様の現状に即したサポートを行っています。
例えば掲載する内容について、お客様から提供された情報だけでは不十分と考えれば、営業担当者の方だけではなく、技術担当者や他部署の方へもヒアリングを行い、営業現場での活用やそのページを利用するユーザーの視点での情報の掲載方法をご提案。
また、レスポンシブ対応や、お客様の希望に適したCMSの導入、納品後の手厚いアフターフォローなど、お客様が求める当たり前をいつでもご提供することで長期に渡りお客様のパートナーとして歩める会社であるよう努めています。
今回の記事のまとめ
- Web制作会社を探す方法は、「自社と縁のある人や会社から探す」「検索エンジンで探す」「マッチングサイトを利用する」などがある。
- 探したWeb制作会社にアポイントを取る前に、サイトの制作実績や得意分野が書かれたページをよく確認して、自社の制作希望とのミスマッチを防ぐ。
- アポイント後は、「担当者は信頼できるか」「見積書と提案書は明瞭かつ魅力的か」「制作体制はしっかりしているか」「納品後のアフターフォロー」を確認し、自社のサイト制作を任せられるWeb制作会社か見極める。
Web制作会社の選定は、サイト制作における重要事項です。自社のサイト制作のよきパートナーとなるWeb制作会社かどうかしっかりと見極めましょう。
OS工芸社では、これまでの豊富な制作実績を基に、お客様の希望に沿った企画提案から制作やコーディング、納品後のアフターフォローまで一貫して対応が可能です。
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